FXに勝てないときの対処法は?よくある失敗例も詳しく解説!

レバレッジ取引により、少額で大きなリターンを得られる可能性がある「FX」。株式投資などとは違い、数千円から取引可能なケースも多いため、資産運用の方法のひとつとしてよく利用されています。

「円安・円高どちらでも勝てる可能性がある」「短期から長期的までさまざまな取引ができる」など、メリットもたくさんあるため挑戦してみたいと思っている人もいるでしょう。

しかし、「失敗して多額の借金を背負うことになった」「なかなか勝てない」と中々勝てずに困っている人もいるではないでしょうか。

資産運用にFXを用いるのであれば、失敗から学びつつも損失を被るリスクは最小限に抑えて、効率のよく資金を形成したいですよね。そこで今回は、FX初心者によく見られる失敗例や勝つための対処法まで徹底解説します。

FXで失敗する人がどのくらい存在するのか、また初心者でも勝率を上げるために取り組めることを併せて紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

FXは失敗しやすい?

FXは「リスクが高いからやめておいた方がよい」「FXをやってみたけど失敗してしまった」という声も聞かれます。そのため、本当に失敗している人が多いのか気になっている人も多いでしょう。

以下は、2020~2022年の預託金増減口座数割合情報をまとめたものです。

年度減少口座割合増加口座割合
202253.8846.12
202151.3648.64
202046.2546.25
出典:四半期統計データ「預託金増減口座数割合情報」-一般社団法人金融先物取引業会

預託金増減口座数割合とは、FXの口座のなかで預けられている金額が増加している口座と減少している口座の数がどの程度の割合かを示したものです。

上記を見てわかる通り、金額が減少している口座と増加している口座は同程度の割合になっていることがわかります。

毎年半数以上の口座が「減少」に分類されており、リスクが高くないとは言えないですが高すぎるとも言い切れません。

FXも他の資産運用方法と同様にポイントを押さえて適切な取引を行えば、資産を増やすことは可能です。

特に初心者は、勝っている人がどんな方法を取っているのか把握し、失敗しないための対策を講じるとよいでしょう。

FX初心者によくある失敗例

FXで失敗したと話している人は、ポイントを押さえた取引できていないケースが多いとされています。FXは少額での取引が可能で株式投資などよりも参入しやすいことから、気軽に始める人が多いのでしょう。

しかし、FXも投資なので当然リスクはあります。そのため、FXで取引を行う際には失敗しないように適切な対策を立てることが大切です。ここで、FX初心者がやりがちな失敗例を8つ紹介します。

レバレッジを高く設定しすぎる

FXは、自身が預け入れた資金以上の金額を動かせる「レバレッジ取引」が可能である点が大きな魅力です。国内では、レバレッジを最大25倍かけた取引が行えるようになっています。

レバレッジをかければかけるほど大きなリターンを狙えるため、できる限り高く設定しようとする人もいるかもしれません。しかし、その行為自体がFXで失敗する大きな原因となる可能性があります。

自分の予想と反する価格変動が起きた場合、一気に大きな損失が生じてしまうからです。

損失が出ても株式投資のように売却しなければよいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、FXにはロスカットが設定されています

ロスカットとは預け入れた金額が一定の水準以下になった場合に、決済が強制的に執行される仕組みのことです。

感情に任せた取引をする

FXに限ったことではないですが、身の感情に任せて取引を行う人もいます

利益が出ているときにはさらに大きな利益を求め、負けているときはその後の値上がりに期待して、なかなか損切りしないといった、あきらめの悪い取引を行ってしまうのです。

このような感情をベースにした取引は、最終的に大きな失敗に至るケースが多いといわれています。

ルールを決めずに取引をしている

FXで勝ち続けている人は、取引をする際に自身のなかで設定したルールに基づいて機械的に作業をしている場合がほとんどです。

一方で失敗する人は、一時の感情や自分の勘頼りで取引を進めてしまっている傾向にあります。

特に、ルールを考えない取引で一度成功してしまうと、その体験から「運でも勝てる」と勘違いしてしまう場合も。しかしFXとギャンブルは異なるものなので、長期的に考えると失敗するリスクのほうが高くなるでしょう。

数多くの銘柄に手を出してしまう

FXで取引できる銘柄には、数多くの種類があります。そのため初心者などの慣れないうちは、とくにさまざまな銘柄に手を出してみたくなってしまうのでしょう。

しかし通貨ペアのなかには、価格変動が激しく取引が難しいものも存在しています。

特に国の政情が変化しやすい、または取引量の少ない通貨の場合は、価格変動リスクは高いといえるでしょう。「今買うと利益が出そう」と安易にポジションを保有してしまうと、大きな損失に繋がる可能性があります。

また複数の銘柄を保有すると、初心者では管理しきれないおそれも考えられるでしょう。

無駄な取引を頻繁に行ってしまう

さまざまな銘柄があり、常に価格変動が起きているFX。チャートを眺めていて、少しの自分の保有していない銘柄が価格上昇している場面を見かけて気になることもあるでしょう。

そのとき保有する銘柄を売却して、新しい銘柄を購入するなど取引する行為を頻繁に行う人は、失敗の恐れがあります。

取引回数が多いとコストがかさんでしまい、利益を伸ばせなくなってしまう可能性があるからです。FXにはスプレッドという手数料が通貨ペアごとに設けられ取引ごとにコストとして引かれます。

掛金に対するスプレッドが大きくなりすぎると、手元に残る利益は減ってしまいます。

保有したポジションを放置してしまう

FXは常に価格変動が起こっているため、ポジションを保有したあと完全に放置するのは危険です。

放置している間に保有中のポジションが下落を続け、ロスカット基準を満たすまで気づかないと強制的に決済が執行される可能性があります。

FXは仕事や家事の合間に取り組める資産運用のひとつではありますが、放置しすぎると取り返しのつかない損失を被る場合もあるので注意しましょう。

ロスカットを理解していない

FXにあるロスカットを理解せずに取引を行っているのも失敗しやすい人の特徴です。ロスカットは、預けた資金(証拠金)が一定の水準を下回ったときに、強制的に決済が行われるものです。

ロスカットが執行される基準は「証拠金維持率50%以下」や「証拠金維持率80%以下」など、FX会社によって大きく異なります。

取引ルールを十分に把握していなければ、気づいたときに大きな失敗に繋がっています。

生活資金で取引を行っている

FXに限ったことではないですが、生活資金を使って取引を行っている人も失敗しやすいとされています。確実に勝てるなら生活資金を掛けてもよいですが、FXで確実に利益を得られる保証はどこにもありません。

そのため、生活資金で取引を行って損失が生じた場合、生活が一気に苦しくなってしまう可能性があります。焦って思うような取引ができず、失敗しやすくなる場合もあるでしょう。

最悪の結末として、自己破産に至ってしまった事例もあります。

FX初心者必見!勝てないときに効果的な対処法

上記の失敗例をもとに、FX初心者が勝つために必要な対処法を6つにまとめました。

取引ルールに沿って売買を行う

失敗する人に多い特徴として、感情や勘に任せた取引を行う点が挙げられます。落ち着いて取引をしようと思っていても、実際に損失が生じたり大きな利益が見込めたりするときにはどうしても感情に流されやすくなってしまうものです。

そのため、取引を始める前には損切りや利益確定の基準など自分の中での取引ルールを明確に決めておきましょう。

特に大切なのは、損切りを徹底して行うことです。取引ルールを決めていても「もう少し様子を見てからにしよう」など、取引ルールに沿って徹底的な損切りができないと、余計な損失を被る可能性があります。

万が一損失が生じたときにも感情に流されることなく、取引ルールに基づいて徹底した損切りを行うようにしましょう。

決めたルールに従って、どんな状況でも基準に沿った取引を進めていくと、長期的にみたとき失敗する可能性は低くなります。

少額での取引から始める

FXで勝てるようになるためには、経験を積むことが必要です。初心者のうちは失敗する可能性の方が高いため、たとえ失敗してしまったとしても大きな損失が生じないように少額での取引から始めるようにしましょう。

取引経験を積んで少しずつ勝てる回数が増えてきたら、金額を徐々に増やしていくことをおすすめします。なお、どのFX口座からでも少額投資が始められるわけではありません。

少額投資から始めるには、以下に挙げるFX口座を選べば、少ない資金からFX投資を始めることが可能です。

レバレッジは低く設定する

FXはレバレッジを設定することで、株式投資などでは考えられないような、少額の取引で大きなリターンを期待できます。

しかしレバレッジを高く設定しすぎると、少しの価格変動で大きな損失を被ってしまう危険も隣り合わせです。

取引に慣れていない初心者のうちはとくに、レバレッジを高く設定しすぎないように注意しましょう。レバレッジをかけるにしても、最も倍率が低い2倍などできる限り低いレバレッジ設定がおすすめです。

余剰資金を利用して取引を行う

FXはどんなに対策を講じたとしても、100%勝てる保証はありません。そのため、生活費を含めた資金で取引を行っていると損失が生じた場合に生活が苦しくなってしまう可能性があります。

FX取引に使うお金は、必ず生活費を抜いた余剰資金を利用するようにしましょう。

余剰資金がないのであればFXで稼ごうとするのではなく、まずは余剰資金を作れるように、固定費の見直しや転職をして、収入を上げるなどといった対策を講じることが大切です。

流動性が高く安定している通貨ペアで取引を始める

FXには、さまざまな通貨ペアが用意されていますが、できる限り失敗するリスクを押さえたいのであれば流動性が高く価格が安定している通貨ペアをおすすめします。一番おすすめなのは「米ドル/円」です。

まずは「米ドル/円」で取引を始めて、徐々に他の通貨ペアでの取引を増やしていくとよいでしょう。

チャート分析をし、根拠のある取引を行う

FXで失敗しないためには、チャート分析を行い根拠を持った取引を行うことも大切です。

FX会社には、初心者から経験者まで分析しやすいチャート画面が用意されているケースが多く見受けられます。

分析方法にはさまざまな種類があるため、分析の仕方を勉強し、気になる通貨ペアのチャートがなぜ現在のような形になっているのかを考えていくとよいでしょう。

チャート分析をしたうえでの取引を行えるようになると今後の価格予測も立てやすくなり、少しずつ利益を獲得できるようになります。

初心者は難しく感じてしまうかもしれませんが、できる限り早い段階から分析に触れてみることをおすすめします。

なお、チャートを分析するためには、各FX会社がリリースしているPC版/スマホ版のツールの豊富さや、ご自身にマッチしているかといったところが最重要事項となってきます。

勝率アップのためにFX初心者でも取り組めること

FXトレードに関する基礎知識を徹底して勉強する

FXで勝つためには、トレードに関する理解を深めることが大切です。初心者の人はまず、スプレッド・ロスカット・スワップポイントなどの基本的な知識について勉強しましょう。

基礎知識が理解できた後は、テクニカル分析の仕方や経済指標・世界情勢などがFXに及ぼす影響について勉強することをおすすめします。

基礎知識や分析方法などを勉強したうえで根拠を持って価格予測を立てられるようになれば、勝率アップを期待できるでしょう。FXに関わる知識は、多ければ多いほど役に立ちます。

デモトレードで練習をする

FXは、他の投資方法と同様にリスクのある商品です。ルールなどをよく理解できていないままに安易な気持ちで取引を始めてしまうと、失敗する可能性が高くなります。

そのためすぐ実践へと移るのではなく、まずはデモトレードにて練習をするとよいでしょう。

デモトレードは数多くのFX会社にて導入されているので、注文方法や相場の分析方法、取引の仕方など一連の内容を実際に試して理解することが大切です。デモトレードにてさまざまなパターンの取引に慣れておくと、本番でも冷静に取り組めます。

取引ごとに振り返りを行い、反省点を見つける

FXで取引経験を積むのは重要な点ですが、ただただ取引を積み重ねていてはあまり意味がありません。取引したら記録を付け、適宜振り返りを行うことが大切です。

取引記録を付ける際にはどの通貨ペアをいつ頃どのくらい取引したのか、なぜ注文したのかなどを記載しておきましょう。

振り返りを行う際には、なぜこのような取引結果になったのかを自分なりに分析します。取引の分析を繰り返すことで、自分がどのようなときに失敗しやすいのかが理解できるため、今後の対策を立てやすくなるからです。

反省と分析を繰り返していくことによって、徐々に勝率の高い取引ができるようになるといえます。

自分にあうFX会社を選ぶ

勝率を上げるためには、自分に合ったFX会社を利用することも大切なポイントです。自分に合ったFX会社を選ぶ際には、主に以下の点を確認するとよいでしょう。

FX会社の選び方
  • 取引の練習ができる「デモトレード」が用意されているか
  • チャート分析をしやすい取引ツールが揃っているか
  • 少額取引が可能かどうか
  • 経済指標・為替に関するニュースなどの配信情報は豊富かどうか
  • ロスカットの基準値はどのくらいか
  • スプレッドは狭いかどうか など

FX会社によって、取引可能なペア数や展開しているツールなど幅が広く、1つとして同じという会社はありませんので、ご自身が「これだけは譲れない」と思う項目を満たしている口座から順に無料で口座開設をしていくことをおすすめします。

FXに勝てない!失敗例に関するよくある質問

FXの仕組みは?

FXでは外国の通貨同士を交換する投資方法で、基本的には高く買って安く売る、または高く売って安く買うのが勝ち方です。スワップポイントを狙う方法もありますが、基本的には有利なレートで取引するものだと覚えておきましょう。

証拠金とは?

証拠金とは、取引に利用する資金のことを指します。
FXには「レバレッジ」というシステムがあり、証拠金を何倍にも高めて取引できます。例えば、資金が10万円、レバレッジが2倍なら20万円分の取引が可能です。

スワップポイントとは?

スワップポイントは、通貨の金利差を指します。
日本円のような低金利国の通貨を売って、トルコリラのような高金利国の通貨を買えば、日をまたいだときにスワップポイントを受け取れます。逆の場合、スワップを支払う必要があるため注意してください。

スリッページへの対処法は?

FXでは、不利なレートで約定してしまうスリッページが発生する場合もあります。
スリッページは、約定力が高ければ起こりにくくなります。したがって、FX業者を選ぶ際は、約定力の高い業者を選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、FX初心者によくある8つの失敗事例から勝てないときに有効な対処法まで詳しく解説しました。

失敗の原因には「レバレッジを高く設定しすぎる」「ルールを決めずに取引をする」「ロスカットを理解していない」などが挙げられています。

勝つためには、取引を始める前に損切り・利益確定のラインを決める、ロスカットの基準値を確認しいくらになったら強制的に決済となるのか把握するといったことが大切です。

また分析ツールや取引画面が使いやすいと感じるFX会社を見つけることも、勝率を上げるために重要なポイントだといえます。

FXに興味のある人は、今回紹介した失敗事例と対処法、おすすめの取引所を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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