「外貨預金はおすすめしないと言われがちだけど、その理由を知りたい」
「外貨預金に代わる運用は何がおすすめ?」
実際に外貨預金は定期預金よりも高い金利が魅力ですが、仕組みを知らないが故に失敗してしまう方も少なくありません。
外貨預金をやってる人には、当然ですが儲かる人と失敗してしまう人がいます。
そこで今回は、投資に興味がある方に向けて、外貨預金をおすすめしない理由や外貨預金よりもFX積立の方が資産形成に向いている訳について詳しく紹介!
外貨預金をおすすめしない6つの理由

為替手数料が高い
日本円を外国の通貨で外貨預金する場合、為替レートに加えて銀行の手数料がかかるのが一般的です。
この手数料については、多くの銀行は「1ドル=1円」として換算されますが、外貨預金の場合は為替手数料が高いところがデメリットです。
手数料がかかるタイミングは、「日本円から外貨にする預入時」と「外貨を日本円にする払戻時」に為替手数料がかかる仕組みになっています。
外貨預金は手数料が高く設定されており、大手銀行でも片道25銭から1円相当かかるため、かなり高水準の手数料体系なのが現状です。
例えば、1万ドル(約100万円)を米ドルで外貨預金する場合、預入時に2,500円、払戻時に2,500円、合計5,000円の手数料がかかることになります。
このように外貨預金の手数料は他の金融商品と比べて高いため、外貨預金はおすすめしません。
外貨預金は預金保険の対象外
実は外貨預金は預金保険の対象外です。預金保険とは、あなたが預けている銀行が破綻した場合、その預金を全て保護してくれる保険制度のことです。
一般的な定期預金では、1つの金融機関で1,000万円までは保護されるため、1,000万円以上を超える預金に関しては破綻した金融機関の状況によって支払われます。
なので、1,000万円以上の資産がある方は他の銀行口座を作って資産を分散させることでリスクヘッジを行い、予め不測な事態に備えることが可能です。
ですが、外貨預金の場合は預金保険の対象外なので、仮にもしも預けている金融機関が破綻した場合1円たりとも戻ってこないため、非常にリスキーな投資だと言えます。
預金保険のない外貨預金はおすすめできない投資方法の一つです。
相場の急変時に対応できない
為替相場は外的要因などの影響から、急に大きく相場が動くことが多々あるため、堅実な投資をされたい方には外貨預金はおすすめできません。
外貨預金は日本円を米ドル、ユーロ、ポンドなの外貨に替えて資産運用しますが、外貨の価値は様々な要因で日々変わるため将来の予測がしづらいです。
例えば、政策金利で利上げが行われると円安になり数円ほど暴落したり、戦争などが始まると有事の円買いで円高になるなど、外貨は世界情勢の変化で大きな影響を受けやすいです。
一方で外国為替証拠金取引であるFX取引では、短期取引でリスクを最小限に抑えながら利益を上げることができるかもしれませんが、外貨預金はスピーディーに対応できません。
このような要因から、外貨預金は相場の急変時に即座に対応できない上に、世界情勢などの影響もダイレクトに通貨に与えるため、外貨預金はおすすめできません。
外貨預金は相場状況に応じて柔軟に対応できないのがデメリットです。
元本割れリスクがある
外貨預金は投資の一環なので、元本割れリスクがあることを忘れてはいけません。元本割れとは、当初投資した金額が相場の下落などが原因で、投資金額を大きく下回ることを言います。
例えば、為替レートが預入時に米ドル/円の通貨ペアで100円の時に100万円を投じた場合、100円よりも上に行けば利益が出ますが、100円より下にいけば損失が出ます。
レバレッジや手数料を抜きでザックリお伝えすると、100円から90円になると10万円の損失、100円から110円になると10万円といったイメージです。
つまり、預入時から円安に陥ってしまうと元本割れリスクが生じてしまう可能性が高いので、投資するタイミングには注意する必要があります。
目の前の利益だけを考えて投資してしまうと損失を被る場合もあるので要注意。
二重に課税される
外貨預金によって生まれる利益は主に為替損益と金利によるものですが、これら2つは各々別の課税対象とされ、二重に税金を支払わなければなりません。
為替損益による利益は雑所得として年間20万円以上の利益が出た場合、確定申告する必要があります。また金利は源泉分離課税のため確定申告の必要はありませんが、支払時に20.315%の税金を徴収されます。
また、仮に元本割れした場合でも金利に課税されるため、損をしても税金を払わなければいけないという大きなデメリットも含んでいます。
リスクに対するリターンが見合わない
外貨預金は他の定期預金よりも金利が10倍高く、高い金利で運用するため利益が出やすい一方でリスクも大きいことを忘れてはいけません。
基本的に定期預金の金利は0.001%なので、100万円を預入すると年間に10円の利益が出ますが、外貨預金は金利が0.01%なので100万円の預入で1年に100円の利益が出ます。
預金額を増やせば1,000万円で1,000円、1億円で10,000円の利益を得ることができますが、外貨預金はあくまでも「定期預金よりも金利が高いだけ」というメリットしかありません。
株式投資で考えると年間の利回りが平均3〜5%であり、100万円を投じれば年間に3〜5万円の利益が出るため、外貨預金はあまり旨味のある投資とは言い難いのが現状です。
また、上記でもお伝えしましたが外貨預金は預金保険の適用外なので、総合的に評価するとメリットよりもリスクの方が大きいというのが事実です。
もしも外貨預金を検討しているなら、FX積立や株式投資などの投資方法の方が堅実に資産が増えていくので、外貨預金はあまりおすすめできない投資方法です。
当サイトではFX積立をおすすめしています、外貨預金と比べてどのようなメリットがあるのか後で解説します
外貨預金とは?基本をおさらい!

外貨預金とは外貨建て預金のことです。日本円ではなく外国の通貨である、米ドルやユーロ、ポンドなどの通貨で預金することを言います。
預金の方法は円預金と同じですが、日本と外国の通貨では金利が違います。基本的には外国の通貨の方が金利が高い傾向となっています。
日本円の金利は低いため、より金利が高い外貨で預金することで多くの利息が受け取れることが外貨預金最大のメリットです。
資産運用では預けた資産が現在の為替レートよりも円安になっていれば為替差益が生じ、円高になっていれば為替差損が生じる仕組みです。
外貨での元本は保証されていますが、円建ての金額は預けた時期よりも減少することがあるので、メリットやデメリットを把握した上で投資することが大切です。
外貨預金には種類があり、日本円を外国の通貨で預ける預金を「外貨預金」、定期で預けることを「外貨定期預金」などがあります。
外貨預金よりも積立FXをおすすめする6つの理由

相場変動に対応できる
FX積立ではドルコスト平均法を採用しています。為替のように価値が変動する商品を常に一定の金額で定期的に購入する手法で、長期投資や資産形成の価格変動リスクを抑える効果が期待できます。
上記画像のように、ドルコスト平均法では価格が下がった際に多く、上がった際に少なく購入することで、毎月の投資額をほぼ一定に保つことが可能です。
ここで言う「ドル」とは通貨の意味で、米ドル建て以外の積立FXでドルコスト平均法は使われています。
万が一の時、資産が守られる
FX積立は信託保全と言われる、顧客の資産を安全に保証してくれる法律が義務付けられているので、銀行が倒産した場合でも投資家の資産は守られます。
ですが、外貨預金は預金保険の対象外なので、預入先の銀行が倒産してしまうと1円たりとも戻ってきません。しかも元本割れリスクも非常に高いです。
通貨によって「円安でも利益が出せる」「知識がなくても可能」など外貨預金のメリットはFX積立でもカバーできるのがポイント!
売却のタイミングが自由
通常、外貨預金では通貨を売却する際に解約手続きが必要となります。
一方、FX積立では面倒な手続きは一切必要なく、自分の好きなタイミングでいつでも売却することが可能です。
レバレッジをかけることができる
レバレッジとは本来テコの原理を意味する言葉で、FXの世界では資金を担保(証拠金)として預けることで、より大きい金額の取引をする手法のことを言います。
レバレッジをかければ外貨預金よりも損失額も大きくなりますが利益も大きくすることができます。
通常の国内FXでは最大25倍までレバレッジをかけることができますが、FX積立の場合は最大3倍までと制限されていますので、初心者がいきなり大損するリスクも抑えられるでしょう。
少額から投資できる
通常のFXまたは外貨預金では、1,000通貨もしくは10,000通貨が最低取引単位となっており、毎月数千円〜数万円の資金が必要ですが、積立FXなら1通貨・数百円から投資可能です。
スワップポイントで毎日利益を得ることが可能
FXは必ず2つの通貨(通貨ペア)で取引するので、通貨ペアの金利差を狙ったスワップポイント運用が可能。通貨ペアのポジションを保持しているだけで毎日利益が生むことができます。
基本的には日本円のような低金利通貨を売って、高金利通貨を買うとスワップポイントが受け取れます。逆に高金利通貨を売って、低金利通貨を買うとスワップポイントの支払いが発生する点に注意しましょう。
外貨預金とFX積立の比較一覧

外貨預金とFX積立を、手数料など項目別に比較してみましょう!
FX積立 | 外貨預金 | |
---|---|---|
信託保全 | 対象 | 対象外 |
レバレッジ | 最大3倍 | レバレッジなし |
利息の受け取り | あり(スワップポイントとして毎日発生) | あり(原則満期時のみ) |
利益チャンス(円安時) | あり | あり |
利益チャンス(円高時) | あり | なし |
取引レート | 注文レート指定可能 | 現在レートのみ |
このように、外貨預金とFX積立を比べると「安全性や利益チャンス」でFX積立が大きく優ると言えるでしょう。特に初心者など堅実に長期投資として資産形成をしたい方はFX積立をおすすめします。
積立FXにおすすめのFX口座2選
外為どっとコム【らくらくFX積立】

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通常口座と同様に業界最狭水準の高スワップポイントが付与されるため、長期的な資産形成として優れていることが特徴です。
レバレッジは1倍・2倍・3倍の3コースから選択可能。最初は低レバレッジから始め、慣れてきたらレバレッジをかけることでより効率的な資産運用が可能になります。
外為どっとコムの基本情報
最低取引単位 | 1,000通貨 ※RUB/JPYは10000通貨 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
取扱通貨ペア数 | 30通貨ペア |
デモ取引 | あり |
レバレッジ | 最大25倍 ※個人の場合 |
基準スプレッド | 米ドル/円 0.2銭 ユーロ/円 0.4銭(キャンペーンスワップ) ポンド/円 0.9銭 |
SBI FXトレード

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自動購入を設定しておけば、毎月決まった日に決まった金額を積立に回すことができ、便利です。
SBI FXトレードの積立FX基本情報
最低取引単位 | 1通貨 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最低入金額 | 制限なし(クイック入金は1,000円) |
取扱通貨ペア数 | 9通貨ペア |
レバレッジ | 最大3倍 |
外貨預金・積立FXに関するよくある質問

まとめ

ここまで本記事では、外貨預金がおすすめできない理由や、外貨預金のメリット・デメリット、おすすめのFX口座や投資方法について詳しく紹介してきました。
外貨預金は定期預金よりも金利が高く預入するだけで利益が出る一方、相場に柔軟に対応できなかったり、手数料が高かったりとデメリットの方が多いことを理解できたと思います。
今現在外貨預金を検討されている方は、安定したパフォーマンスが発揮できるFX積立を利用した方が長期的な資産形成に向いているので、この機会に検討してみてください。
FX積立はリスクを最小限に抑えながら、堅実に投資できるので初心者におすすめです。