FXを行う上で、手数料はとても重要な項目です。
しかし、SNS等では「どこの通貨ペアで勝った」「一撃〇〇pips!」というように、手数料の話題よりも「いくら勝ったか」に着目している方が目につきますよね。
FXの手数料は、長期的な勝率を上げるうえで、本来一番気にしなければいけないものです。
そこで今回は、FXの手数料の概要を詳しく紹介します。
FXにはどのような手数料があるのか、またスプレッドが狭いおすすめのFX口座を紹介します。
FXの手数料とは?一覧表で紹介

まず、FXにはどのような手数料があるのか確認しましょう。
入金手数料 | FX口座に入金する際に必要な手数料 |
---|---|
出金手数料 | FX口座から出金する際に必要な手数料 |
取引手数料 | 1取引あたり~円といった形で注文と決済の際に必要な手数料 |
口座開設手数料 | FX口座を開設する際に必要な手数料 |
口座維持手数料 | FX口座を保有し続ける際に必要な手数料 |
ロスカット手数料 | ロスカットを実行する際に必要な手数料 |
両替手数料 | 両替を行う際に必要な手数料 |
手数料が多いように見えますが、実際は無料のものも多く、費用負担は少ないです。これから詳しく説明していきますね。
FXの取引手数料は無料?
現時点でFXの取引手数料は、無料のFX口座がほとんどです。しかし、FXには「スプレッド」と呼ばれるものがあり、こちらが実質的な取引手数料となっています。
スプレッドは、FXにおいて大事なことです。しっかり覚えておきましょう。
FXのスプレッドとは?手数料とは違う?

FXのスプレッドは、実質的に取引手数料と感じることもあるでしょうが、実際は手数料ではありません。
「どういったことかわからない」という方もいらっしゃるでしょうから、ここでは、FXのスプレッドと手数料の違いを紹介します。
FXのスプレッドとは取引にかかるコストのこと
FXには「Bid」「Ask」などの記号の下に「115.117」と、価格が提示されています。
これは、Bidの価格で「売れる」、Askの価格で「買える」という意味です。
現在のレートで売買できる訳ではなく、Bid、Askの値段で取引することになります。
例えば、110円が現在価格だとしたら「Ask110.005」「Bid109.995」とように表示されます。Ask110.005-Bid109.995で、1pipsがスプレッドとなります。
上記の場合で買いポジションをとると、損益はマイナス表示されます。このように、現在の価格に対して不利な形で取引を行うため、「実質的な手数料」と呼ばれているのです。
手数料は固定ですが、スプレッドはその時々によって変動します。特に早朝の時間帯や経済指標が発表された時は大きく広がりますので、注意しましょう。
pipsと銭
「pips」とは、FXにおける単位のことです。例えば、ドル円表示で「105.630円」の「630」は、63銭のことですよね。
しかし、ユーロ/ドル=1.08789ではどうでしょうか?銭では表現できません。これから詳しく説明していきます。
スプレッドが発生する計算例
先ほど、例えば現在価格が110円で、「Ask110.005」「Bid109.995」と表示されていたら、「0.1pips」がスプレッドだと説明しました。
実際に取引する場合は、買い注文の際に現在価格と「Ask」、もしくは「Bid」の差が注文時のスプレッドです。
110.005-110.000=0.05pips
注文時の価格、かつ購入時と同じスプレッドで決済できたとすると、「100.005-110.000」となります。つまり、決済時も「0.05pips」のコストを支払うことになるのです。
手数料(スプレッド)が狭いおすすめのFX口座4選

手数料(スプレッド)が狭いおすすめのFX口座は「DMM FX」、「GMOクリック証券」、「SBI FXトレード」、「楽天証券」です。
DMM FX | GMOクリック証券 | SBI FXトレード | 楽天証券 | |
---|---|---|---|---|
ドル/円(USD/JPY) | 約0.2pips | 0.2pips | 0.09pips | 0.2pips |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 約0.5pips | 0.5pips | 0.30pips | 0.5pips |
ポンド/円(GBP/JPY) | 約1.0pips | 1.0pips | 0.69pips | 1.0pips |
豪ドル/円(AUD/JPY) | 約0.7pips | 0.7pips | 0.38pips | 0.7pips |
ユーロ/ドル(EUR/USD) | 約0.4pips | 0.4pips | 0.19pips | 0.4pips |
ポンド/ドル(GBP/USD) | 約1.0pips | 1.0pips | 0.69pips | 1.0pips |
DMM FX

- UI/UXが使いやすい
- 口座開設から最短1時間で取引が可能
- 口座開設・新規取引量に応じて最大30万円をキャッシュバック(2024年12月現在)
DMM FXは、使いやすいUI/UXが魅力のFX口座です。24時間安心サポートや、最短1時間で取引ができる点もメリットといえるでしょう。
出金手数料や口座維持手数料といった各種手数料が無料なのも、嬉しいポイントですね。
GMOクリック証券とほぼ同じスプレッドを提示しています。UI/UXを優先したい方はDMM FX、約定力を優先したい方はGMOクリック証券を利用するのがおすすめです。
GMOクリック証券

- 低スプレッドと高い約定力を両立
- 取引量に応じて最大30万円のキャッシュバック
GMOクリック証券は、約定力が高いのが魅力的なFX口座です。また、業界最安水準の安い手数料や取引ツールがたくさんある点もメリットといえるでしょう。
新規口座開設&取引量に応じて最大30万円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを常時実施中です。
GMOクリック証券は、低スプレッド水準ながらも約定力が高いので、提示されたスプレッドに信用があります。
よく滑るFX口座だと平均スプレッドからかけ離れたところで約定する場合もあるので、注意しましょう。
SBI FXトレード

- 1~1,000通貨のドル円は他のFX口座の中で一番狭いスプレッドを提示
- 新規口座開設と一定条件の取引で50,000円キャッシュバック
- 積立FX自動入金サービス開始キャンペーン
SBI FX トレードは、スプレッドが狭いことが魅力的なFX口座です。また、1通貨単位から取引ができますので、初心者でも数百円〜数千円でFXを体験できるのは大きなメリットといえるでしょう。
1通貨単位の取引や豊富なキャンペーンなど、FX初心者にとって嬉しいサービスがあるFX口座です。
SBI FXトレードでは1~1,000通貨のドル円が特に狭いスプレッドが提示されています。0.09pipsと非常に狭いスプレッドですので、初心者の方は練習がてら使ってみるのもありですよ。
楽天証券

- 国内サーバを使用しているので、回線が安定している
- 楽天MT4が使える
- バックテスト機能も充実
楽天証券は、国内FX口座の中では珍しいMT4が使える業者。そのため、中級者~上級者の方におすすめのFX口座です。
EAを稼働させたいという方は、ぜひ楽天証券を開設しましょう。
また、大手証券会社の中でドル/円のスプレッドが0.5pipsということもあり、ドル/円をよくトレードされる方にもおすすめです。
バックテスト機能も充実しているから、FXの売買を考えている方や、MT4でバリバリチャート分析したい方におすすめです。
楽天証券は、MT4を使いたいかつ低スプレッドで取引がしたい方に特におすすめできます。また、海外FXを使用している方は、楽天証券を使用すれば大幅なコストカットが可能です。
よくある質問

まとめ

今回はFXの手数料の概要を紹介しました。
FXには取引手数料はないものの、実質的なコストであるスプレッドがあるので、トレードする際はきちんとコスト部分も考えて取引することが大切です。
コストは少ない方が良いので、特に理由がない場合はスプレッドが狭いFX口座で取引を行いましょう。